カラスウリ
花のページなのにいきなり実の写真ですみません。でもカラスウリといえばどなたもこの実をイメージするでしょう。で、花は?あまり見たことのある方はいないと思います。なにせ、花は夜咲くので目にすることがありません。
カラスウリは名の通りウリ科のつる植物です。大人の手のひらくらいもある大きな葉を持ち、林縁などに絡まり登っています。
8月から9月にかけて花を咲かせます。花は暗くなった頃に開き始めます。繊細なレースをまとった大きくて美しい白い花です。
秋が深まる頃に5~7cmの実をつけます。はじめは緑色でうっすらと波型の瓜模様をつけていますが、次第に黄色からオレンジに変わっていきます。
中の種はカマキリやバッタの頭のような形をしています。昔は大黒様になぞらえられていました。そのため、この種を財布の中に入れておくとお金が貯まる、などとご利益を期待されていたようです。
「カラスウリ」という名はカラスが食べるのにちょうどよさそうな大きさの瓜、から来ているのでしょう。また瓜なのに食べられないのでカラスなどとついたのかもしれません。おそらくその両方でしょう。
本当に食べられないのか。試してみたことがあります。ま、毒があるとは聞いていませんので大丈夫。熟した実の中のねっとりとした部分を舐めてみました。微かに甘い、しかしとても美味しいとはいえません。みなさんはまねしない方がいいと思いますよ。
深谷のどこで見られるか、などは必要ありませんね。林縁の木や藪に絡まっていますし、垣根などにもよく絡み付いています。
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8月29日
午後6時34分
花が開き始めました。
午後6時41分
半分ほど展開しました。
午後6時45分
全開しました。
思いのほかいっきに咲きました。
横から見たところ。
最後にもう一度、実の写真を載せておきます。