マムシグサ
マムシグサはミズバショウと同じサトイモ科の植物です。
茎に蛇のうろこ状の模様が有ることが多く、花(じつは苞)の形が蛇が鎌首を持ち上げたところに似ているので、マムシグサという名前がついたのでしょう。そんな事で気持ち悪がる方が結構いらっしゃいますが、その独特な形で名前はよく覚えてもらえるようです。
背丈は30㎝くらいから1mを超えるものまでまちまちです。一本の茎に2枚の葉を互生させ、その先に花を付けます。葉は掌状にいくつにも分かれています。
外から見た時に花と思われる部分は苞で、ミズバショウのあの白いマントの部分に当たります。苞は緑やエンジ色。筒状の部分の上に一部が覆いかぶさるように伸びています。花はそんな苞の中に隠れて、棒状のものに沢山ついています。
マムシグサは変化が多く、沢山の変種、品種を持っています。そのため背丈や葉の大きさなどにばらつきが多いのでしょう。また、近い種も多く、難しい植物と言えるでしょう。
林の中の落ち葉が積もったようなところが好みです。
花期は春。新緑の頃に花を咲かせます。日本全土に分布していますが、先にも紹介したように地方による変異が多いようです。
秋冬の実も見事です。真赤に色づきます。
深谷市でもちゃんとした森が残っているところには結構あります。絶対見られるのは鐘撞堂山ですね。新緑の頃に鐘撞堂山を歩くと必ず見られますよ。
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葉は2枚が互生します。1枚の葉が掌状にわかれているのがわかります。
これはまだ葉が展開しきっていない状態。苞もまだしっかりと開いていません。
マムシグサの実。もう少しすると、全部の実が赤くなります。
マムシグサの後姿。