ナズナ
ナズナはアブラナ科の植物です。またの名をペンペングサ。これは実が三角形で、三味線のバチの形に似ているから。ペンペンというのは三味線の擬音。
背丈は10~40㎝。根生葉は大きく、ロゼット状に広がり羽状に裂けていますが、花茎につく葉は小さく、波打つ程度で裂けていません。
花は小さく、白い十字花。十字花はアブラナ科の特徴ですから。花後すぐにあのちょっとハート型がかった三角形の実を付けます。
春の七草の一つで、今でも七草粥の時には入れる習慣が残っています。また、子供のころ、この実の部分をちょっと下に引っ張って、筋を引き落としてぶらぶらさせ、耳元で振ってシャンシャンと音を立てて遊んだのを思い出します。郷愁を誘う雑草です。
深谷市のどこにでもあります。日当たりのよい空き地や野原。川の土手や、校庭の隅など、よく見かけます。