フデリンドウ
みなさんは、リンドウといえば秋の花だと思っていませんか?
でもこのフデリンドウはソメイヨシノが散る頃に咲く春のリンドウです。しかもみなさんのイメージするリンドウと比べると非常に小さく、5~10cmくらいしかありません。日当たりのよい山地や野原に生えます。
春に咲くリンドウはどれも小さく、フデリンドウのほかハルリンドウ、コケリンドウなどがあります。
フデリンドウはハルリンドウによく似ています。その違いはロゼット状の葉があるのがハルリンドウ。無いのがフデリンドウ。ハルリンドウはそのロゼットの中から茎を何本も立て、その茎上には花は一つ。フデリンドウは一つの茎の上部にいくつもの花をつけます。
深谷市では、フデリンドウは見かけますが数は多くないようです。ハルリンドウは見たことがありません。『埼玉県植物誌1998年版」を見てもハルリンドウは載っていませんので、埼玉県内では確認されていないのかもしれません。
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この写真の茎の一番下を見てください。地面からいきなり茎が立っているのがわかるでしょうか。ロゼット状の葉はありません。
また、茎の上部にいくつも花芽をつけていますね。
これらがハルリンドウとの違いです。