レンゲ
レンゲという名が筆者には一番馴染みが深いのですが、図鑑などではゲンゲとまず書いてある方が多いようです。またレンゲソウ。
レンゲはマメ科の植物です。中国から緑肥として入ってきたものだそうです。
レンゲを知らない人はいないでしょうから、あまり説明はいりませんか。
花は他のマメ科の花と違って、輪生します。これがレンゲの蓮華たるゆえんです。しかもばらつきがほとんどなく、綺麗に同時に咲きますのでお見事。と一声かけたくなります。
花の色や大きさの説明はしません。ちょっと気になる話だけ載せておきます。
植物には窒素が必要です。農作物や草花を育てるときに使われる肥料には窒素、リン酸、カリの「三大成分」が必要、というのは学校で習いますね。窒素は空気中に沢山ありますからそれを吸い込んでしまえばいいようなものですが、そうはいかないそうです。窒素固定しなければいけないようです。窒素固定とは窒素化合物(アンモニア、硝酸塩、二酸化窒素など)に変換することを言うそうです。それが難しいようです。マメ科の植物は根に細菌の一種である根粒菌を持ち、共生しています。その菌が窒素固定してくれるのだそうです。レンゲはそれが多いようです。だから緑肥とされたのでしょう。
深谷市では・・・・あまり見かけなくなりましたね。レンゲ畑もなくなってしまいました。時折、思い出したようにどこかで誰かがレンゲ畑をつくることはあるようですが。
野生状態では細々とですが残っています。とにかく春にレンゲをさがして田畑や野山を歩いてみましょう。