ゴイサギ
ゴイサギはよく見られるシラサギ(コサギやダイサギなど白いサギの総称)とは違って濃い色をしています。頭から背にかけては青黒く、羽は灰色。お腹は白っぽい。嘴は黒く、シラサギよりも短い。眼は赤く真中が黒。後頭から白く長い冠羽が2・3本出ています。足は全体に黄色。
体長は60㎝弱で、コサギよりは大きい。体形はシラサギのように首を伸ばしていることはほとんどなく、いつも縮めていて、ずんぐりしています。首は餌を突っつく時は伸ばしますが、それでも他のシラサギよりは短いです。足も短くシラサギのようにスラリと立つイメージではありません。
習性も違い、餌取りなどの行動はほとんど夜行います。ただ暗い日や、繁殖期の雛に餌を与える時期などには昼間も行動するようです。
夜行動して、飛びながら「グワーグワー」と鳴きますので夜烏(よがらす)などと呼ばれています。
ゴイサギの名の由来は、平安時代の醍醐天皇の時、従五位を賜ったことから五位の鷺→ゴイサギになったといわれています。
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フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ゴイサギ
深谷市でも沢山います。しかし夜活動するのでいる割には見ることが少ない鳥です。ただし、繁殖の後期6月~8月にかけて、ヒナに餌を与える時には昼間でも餌取りをしますのでその時、川や田圃などを見て回ると見つかるでしょう。
深谷市の花園中学校ではダイサギやコサギとともに集団営巣しています。深谷市見所の「サギの集団営巣(花園中学)」に詳しく書いています。
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細く白い冠羽が見えています。
巣材の枝を物色中のゴイサギ。このあと一枝をくわえて巣の方に飛んで行きました。
ゴイサギの巣にいる雛。あまり目つきのいい雛ではありませんね。
巣だった若鳥。お腹の縦班が若い証拠です。