サギの集団営巣(花園中学)
深谷市の花園中学校(元花園町)の裏森にはサギのコロニーがあります。コロニーというのは集団繁殖地のことです。花園中学校のサギの繁殖は、私が知る限りでも30年以上たつでしょう。実際いつから彼らが繁殖しはじめたのかはわかりません。
みなさんがサギと言えばおそらくシラサギをイメージされるのではないでしょうか。しかしシラサギという本名のサギはいません。白いサギを全部シラサギと言っているのです。シラサギは主にコサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギを指して言います。シラサギの他にもサギはいます。ゴイサギ、アオサギなどです。
これらのサギのうち花園中学校で繁殖しているサギはダイサギ、コサギ、ゴイサギ、アオサギなどです。同一の種ばかりではないのです。
かなり以前(10年くらい前)に見た時はコサギとゴイサギが多かったような気がしますが、今はダイサギとゴイサギが多いようです。コサギがダイサギに入れ替わったようです。これは花園中学校のコロニーだけの問題ではありません。深谷市周辺、あるいは埼玉県と言っていいかも知れませんが、コサギが減り、ダイサギが増えているようです。原因は私にはわかりません。憶測はありますが、それはここで書くことではないので書きません。
とりあえず、なんにでも栄枯盛衰はあるということです。コサギ、ダイサギ、ゴイサギについては野鳥の稿に詳しく書いてありますのでそちらを見てください。
<コサギ> <ダイサギ> <ゴイサギ>
花園中学校でのサギの繁殖期は4月から8月ごろまで続くようです。はじめはなんだか集まってざわめきが聞こえだし、そのうちに巣材を運ぶサギが見られるようになり、次第に数を増しながら、繁殖に入る者あり、まだ巣材を運ぶ者ありと、ペースにズレはありますが、にぎやかさは確実に増していきます。そしてヒナが生まれだすと大変です。あちこちから「ガー、グワァ、ガー、グワァ」とヒナの声だか親の声だかうるさいほどあたりに響きます。勉強する生徒たちは大丈夫なのかと心配になるほどです。そして巣立ちの時です。巣立ちといってもいきなり巣から飛び立って、どこかに行ってしまうというものではありません。雛が大きくなるとまず枝伝いに移りながら次第に遠くに、また巣にもどってはちょっと離れる。そんな繰り返しです。そして、ぎこちなく飛び立ちます。といっても隣の木に、あるいはそのまま下に。と危なっかしいことこの上ありません。でもまがりなりにも飛べるようになると、あとは結構速く上達するようです。しかししばらくは巣の近くにいます。何といっても、まだ親から餌をもらわなければ生きていけませんので。
そんな営みが、遅いものでは8月まで続きます。あるいは一度だけの繁殖ではなく2度繁殖するものもいるのかも知れません。確証はありませんが。
繁殖期の、その林下は大変です。沢山のフンや、半消化の餌が落ちて腐って悪臭を放ちます。それにも負けずに花園中学校の生徒は、親からはぐれたヒナなどをやさしく保護しているようです。優しいな~!追記
花園中学校のサギのコロニーを見に行くのはいいのですが、双眼鏡をぶら下げてふらふらしていたり、カメラを中学校の方に向けていると、変質者と間違われるかも知れませんよ。お気を付け下さい。
追記その2
ここに載せた写真の多くは10年ほど前に撮ったフィルム写真をスキャンして取り込んだものですので、画像が粗く色もよく出ていません。悪しからず。
クリックすると大きな画像
花園中学校の、サギの集団営巣地。いくつかのサギが見えます。
コサギ
わかりずらい写真ですが、右下の方に巣で卵を抱くコサギ。おそらく雌でしょう。左は雄だと思います。
巣の上のコサギの雛。もう結構大きくなっていますね。
これもコサギの雛。上に親でもいるのでしょうか。それとも何かを警戒しているのでしょうか。
コサギの親。かなり、子育てにお疲れのご様子。羽根も取れそうになっています。
集団営巣地の森の下で巣材をさがすダイサギの親。
巣材を運ぶダイサギ。
巣に入るダイサギ。
ゴイサギ
集団営巣地内の森の木で巣材を物色するゴイサギ。
巣材を持って巣に戻るゴイサギ。
巣にいるゴイサギ。夫婦でしょうね。
巣の中にいるちょっと目つきの悪いゴイサギ3兄弟。
花園中学校の敷地内には外に見えるようにこんなサギの集団営巣地(コロニー)についての看板が据えてありました。