シロハラ
シロハラは大型ツグミの仲間。ツグミやアカハラやクロツグミなどツグミの仲間はどれも同じくらいの大きさで、同じような体形をしています。
シロハラは体長24㎝くらい。ちょうどツグミとほとんど同じです。シロハラというくらいですから、白っぽいお腹が特徴です。背中側は頭から尾まで茶褐色。尾の先端脇に白い小さな班があるのもシロハラの特徴です。
嘴の下側は黄色みがかっています。
雌雄の違いは難しいのですが。頬から喉にかけて、全体的に茶褐色なのがオス。そこに白っぽい線や班が広がっていればメスです。
シロハラは冬鳥。東北以南の雪のない地方で越冬します。
常緑広葉樹や落葉広葉樹の林下にいて、ほとんど外には出ません。地上で餌をさがします。地鳴きはくぐもった声でキョッキョッとかクワッと鳴きます。筆者は春に渡る前なのに囀りを聞きました。やはりアカハラやクロツグミ系統の鳴き声で、「キョロロロ、キョロロロ」と鳴いていました。
深谷市でも林がしっかり残っているところでは見ることができます。地鳴きを覚えるといるのがわかりやすいのですが、ゆっくりと林の中を散歩していると見つかるかもしれません。もちろん、秋の終わりから4月ごろまでですよ。
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頬から喉が白っぽいですね。メスです。
嘴からつづく部分に少し白い線が入っていますが、全体的には茶褐色です。さらに胸まで茶褐色なのはオスです。
お腹の白い稲妻模様は水場の水に光が反射しているものです。
これもオスです。
林の中の餌台に来たシロハラ。餌を食べるためではなく、近くの水場に来て、適当な場所としてとまっただけです。
林の中につくられた水場で水浴びをするシロハラ。