ノビタキ

ノビタキ

 ノビタキはスズメ大のヒタキの仲間です。
 オスの夏羽は、喉首から上はすっぽりと黒い覆面をかぶったように嘴まで黒。背中側は全面黒ですが、羽の付け根あたりの左右に白い線があり、腰も白い。胸は橙色でそれから下の腹から下尾筒にかけては白。メスの夏羽は、頭部から背中にかけては濃い黄褐色。オスと同じく、羽の付け根に白い線があります。のどは白。胸から腹は薄い橙色から白。
 秋の渡りの頃に見る冬羽は、オスは黒い顔ですが、夏羽のようにまっ黒ではない。背の色も少し黒味が落ちています。胸から腹にかけては薄い橙色。メスは顔が橙褐色に変わっていることが多いようです。羽の付け根にあった白い線もありません。
 ノビタキは夏鳥です。本州中部地方以北の標高の高い草原、北海道などでは平地の草原で繁殖します。
 草原の中の灌木のてっぺんや、草の背丈の高いものにつかまって、「ヒヒーチョ、チョロリー」などと澄んだ声でさえずります。
 
 深谷市では渡りの途中で見られます。主に秋の渡りで見られますが、春の渡りの時にも少数見ることができます。その場合はすでに綺麗な夏羽になっています。
 繁殖地と同じように、背丈の高い草が広がっているような所で見かけます。利根川や荒川の河川敷のそんな場所を探してみましょう。また畑なども同じような条件になっているところがあり、そんな所でも見ることがあります。秋の渡りの頃は10月。春は4月の終わりから5月の初めでしょうか。

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ノビタキ01これは尾瀬ケ原で撮ったものです。夏羽のオス。しきりに囀っていました。


ノビタキ02秋の渡り途中のオス。


ノビタキ03秋の渡り途中のメス。


ノビタキ04とまろうとする瞬間。


ノビタキ05こんな大きなトンボも捕まえます。呑み込むのに一苦労していました。


ノビタキ06これは春の渡りの時、深谷市の利根川河川敷で撮ったものです。もうすっかり夏羽です。