七夕


 深谷市の七夕まつりは、おおむね、7月上旬の金、土、日の3日間、中山道を歩行者天国にして行われます。中山道に面した商店は、時期のトピックスを織り込んだ、意匠に満ちた飾り付けを競い合い、土曜日の夜ともなれば、歩行者天国は行き交う見物人で身動きもとれないほど混みあい、梅雨の合間の蒸し暑さと相まって熱気溢れる一大行事となっています。
 裏通りの民家も、色とりどりの短冊を結んだ竹飾りを立てて、七夕の夜を彩ります。夕方にもなれば可愛い浴衣を着た子供達が歩行者天国に並ぶ露店目当てに、誘い合って出かけていきます。
 ・・・・・と言うのが、私が子供だった頃の深谷の七夕の風情でした。 ここ10年程出かけていません。店を閉めた商店も多く、飾り付けも以前のようではないと聞いています。裏通りで飾り付けを軒にだす家もめっきり減ってしまいました。ご時世なのでしょうか。
 でも市も頑張っています。歩行者天国に仮設された舞台でのイベントなどで集客を計っているようで人の出は結構多いようです。
 八坂の祭りのように参加が限定されるお祭りではなく、気軽に見物(参加)できる七夕は、小、中学生達にはいまだに人気があるようです。「いろいろな露店が並ぶ町並みが、いつもと違って楽しい。型抜きをしたり、コンビニでは買えない物が売っている露店を見て回るのが楽しみ。七夕飾りなんか見たこと無い。」と、知り合いの中学生が言っていました。
 来年は、見物してみようかな、と思っています。 
                                      執筆 すみとち
 
 後記
 深谷の七夕は江戸時代の宿場町の頃、遊女の星まつりに端を発したといわれています。「七夕祭り」として町を上げて七夕をイベントとしたのは戦後数年してからのことです。
 写真が昼間のものしかありません。残念です。

      クリックすると大きな画像

北京オリンピックの年ですから。
手作り感いっぱいです。


七夕でも花の町をアピール。
   クリックすると大きな画像